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イ 「世帯人員が2人以上の世帯」の平均世帯人員の確認
1995年における家計調査の世帯主の年齢別平均世帯人員(全国)と別途推計した仙台市の世帯主の年齢別世帯分布から、世帯人員が2人以上の世帯の平均世帯人員を求めて、仙台市の1995年国勢調査結果と比較した。その結果、次のようにその差が0.07人とあまり大きな差ではなかったので、上記アの各世帯区分の消費支出額をベースに推計を進めることとした。
世帯人員 世帯分布 国勢調査結果
○世帯員が2人以上の世帯 3.44 6,231 3.40
<1>世帯主の年齢が60歳未満 3.70 4,608
<2>世帯主の年齢が60歳以上 2.70 1,623
柱1:世帯人員は家計調査結果
注2:世帯分布は単独世帯を含む全世帯に占める1万分比(推計値)
ウ 世帯人員減少の調整
世帯人員と1世帯ごとの消費支出には比例関係がある。また、世帯員が2人以上の世帯は核家族化のほか少子化もあって、世帯人員が年々減少する傾向にあり、今後も減少が続くとみられる。そこで、2010年の世帯人員を家計調査結果を基に推計し、上記アの平均消費支出額を世帯人員を説明変数とする一次回帰式により調整した。
1)世帯人員の推計
世帯主が60歳未満の世帯については、家計調査の1980年から1995年までの1世帯当たり平均世帯人員を基に回帰係数を求め、その値を基に次のように2010年の世帯人員を推計した。また、世帯主が60歳以上の世帯については、第1節で示した2010年の世帯当たりの人口2.36人を基に求めた。
<1>世帯主の年齢が60歳未満
3.54人=29.79191−0.01306×2010年
<2>世帯主の年齢が60歳以上
2.32人=2.36−0.04(一般世帯の1世帯当たり人員へ調整)
2.23人=(2.32×1O,000−3.54×4,143−1.00×3,678)÷2,179
2)世帯人員と消費支出の関係
家計調査の1995年における世帯人員別消費支出額を基に回帰係数を求め、次のように上記1)の世帯人員に対応した消費支出額を推計した。

 

 

 

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